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輝はよく笑うようになった 何かにふっ切れたように あのライブから眼鏡も髪の色も変えなかった 『なぁ 輝ぁ~ 俺が言うのもなんだけど…髪とか戻さなくていいのか⁉』 俺は輝の机の上に座り窓から校庭を見ていた Dクラスの女達が体育の準備をしていた 『あぁ いいんだ もぅ俺の正体バレたしな…今更隠してもな…』 そぅ言いながら輝も校庭を見下ろした 輝があの中里輝と言う事は全学年に知れ渡っていた 輝を見てヒソヒソ話す奴や 挑発してくる奴も出てきた 覚悟はしていたが…うんざりだ… きっと輝はもっとうんざりなんだろう…
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