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ソファーの上で寝ころがってくつろいでいた俺の視界が突然暗くなった。
「だーれだ!」
毎日耳にする女の子の声。俺はいつも呼ぶ少女の名を口にした。
「えーっと、柚由!」
「あったりー!」
少女は手を離し、俺の視界の中で笑った。
「お兄ちゃん、ただいまー」
「おかえり。ちゃんとうがいと手洗いしろよー」
「はーい」
小さな身体で洗面所まで走る。
……皆さんお察しの通り、あれが妹の柚由です。
。
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