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あの頃を思い出せ、幸村。
あの白球を追いかけ続けた頃を………………思い出せ！！！
「であああああああ！！！」
ダイビング……！！
キャー――――ッチ！！
「きゃう！！」
「ぶへっ！！」
飛び込んで柚由をキャッチしようとした俺は、勢い余って、背中で柚由を受けとめた。
んー、なんというか、一昔前のギャグ漫画な展開だな。
「いてて………」
「お、お兄ちゃん…大丈夫？」
「平気だが……は、やく降りて……」
「あ…ごめん」
柚由はその軽い身体を動かした。
「……お皿…割っちゃった…」
「気にするなよ。お前が無事で何よりだ」
「あ……お兄ちゃん、腕から血がでてる………」
「え？」
あー、ホントだ。多分、飛び込んだ時に切ったんだな……出血がすごいな…。
。
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