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全員殺す…
小学生の頃、コックリさんがすごく流行っていました。
この話は、友達とコックリさんをやった時の話です。
放課後、私はいつも友達と2人で帰ってました。
その日は、私が忘れ物をしてしまったので、教室まで2人でとりに行くことにしました。
教室に入るとまだ三人の生徒達が残ってました。
『あれ?何やってんのまだかえらないの』
と聞くと、
『うん、これからコックリさんやろうと思ってさ~おもしろそうだし』
と三人のうち一人がいいました。
『ねぇ、三人じゃ出来ないから二人もやろうよ』
といわれ、興味があったので、参加することにしました。
いけないとは、分かっていたのですが…。
コックリさんが始まりました。
いろんな質問をすると返事がかえってきます。
それを何度か繰り返していると突然、電気がきえました。
みんな恐怖で固まりました。
『大丈夫…ただの停電だよ早く続けよ』
と一人の子がいいました。
しかし、私の友人が、
『でもなんか怖いからもう帰る『
と震えながら言いだし教室からでて行ってしまいました。
私もさすがに怖くなりその場でやめていえに帰りました。
その日はその後、何事もなく終わりました。
次の日の授業中の事です。
コックリさんに参加していた一人が突然、具合がわるくなり、保健室に向かいました。
そして、その途中に突如、大声をあげはじめたのです。
みんなでその子の所へ行くと、その子は、頭を抱えて倒れていました。
その後、その子は保健室に運ばれました。
心配だった私は、保健室で付き添いました。
しばらくすると、その子は、目を覚ましました。
後でどうしたのかと聞くと、何も覚えてませんでした。
そして学校が終わり、その日は、真っ直ぐ家に帰りました。
家に着きホッとしているとお母さんの悲鳴が聞こえてきました。
慌てて台所にいるお母さんに駆け寄り、足を見ると、血まみれになっていました。
『うそ!どうしたの』と聞くと
『手がいきなり動かなくなって落とした…』
とお母さんがいいました。
『ちょっとまって今、救急車を…!』
と、電話を取りに行こうとした瞬間、ガッ!っとお母さんに腕をつかまれました。
『お母さんちょっと放してよ!!』
と振り払おうとしましたが、物凄い力で掴まれて動けません。
その時突然、お母さんの表情が変わりました。
お母さんは、凄い顔で私を睨みながら…
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