一夜の犯行☆の巻

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    「宮永沙羅、16才、1月30日生まれ、身長160.3センチ、体重……グホッ!!…」     自慢げに話だす戒に私はすかさずパンチを繰り出した     『お前なにペラペラ個人情報言っちゃってんの?今すぐ警察に通報されたい?』     残念な事に相手のほうが背が高いため胸ぐらを掴むことができなかった   ………チッ…     「け…警察だけはどうかご勘弁を…」   泣きそうだったからまぁ一応警察だけは辞めといた     『とにかく婚約者とかまじ有り得ないですから…帰って下さい…ってか帰れ』   そう言って追い払おうとすると相手は凄く悲しそうな表情をしてこう言った     「俺の事…そんなに嫌いなんだ……俺はこんなに沙羅のことが好きなのに…」     うっ…その表情に弱いんだよね私…;;しかもよくそんな恥ずかしい事言えるわ;;     『その…嫌いってわけじゃないよ…』   そう言うと戒は嬉しそうな顔をして言った   「じゃぁ好き?」   『いや…あの…ねぇ…;;』     すると最初は不満そうな表情をしたけどすぐに笑みを浮かべた   「それじゃ俺…沙羅に好かれるように…頑張るよっ!!」     ……………は?   まじで言ってんの?     「それじゃ…また明日学校で!」   『はっ?学校って…;;ちょっ待っ!……』     すると窓から飛び下りて素早く走り去っていった        私…なんか変な奴に好かれてしまいました   これが夢でありますように     そう願いながら布団に入って眠りについたのでした    
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