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俺の名前は五十嵐明斗(イガラシ アキト)と言う。今日から田舎の公立中学生になろうかというガキである。 小学生の時はピアノと野球である地域を賑わせた知る人ぞ知る天才少年、と言われていた人である。 その天才少年も今はただの凡人に成り下がり、小学校高学年から始めたトランペットで吹奏楽部に入ろうとしている。人間、変われば変わるもんである。 何で才能があったならピアノと野球をやめたかと皆さんは思うだろう。だが、そんな過去を今から話すほど軽い過去を持っているのではないのだ。 そんな昔の栄光なんていらない。俺はラッパで名を上げてやるつもりだ。勿論、最終目標は全国大会である。
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