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しっとりと汗ばんだ掌を握り締め、掴まれた手を引っ張る
「わっ…ちょ、金蝉?」
「黙ってろ」
不安が消えるようにと強く強く悟空を抱きしめた
いつもとは違う金蝉の様子に戸惑いを覚えた悟空だが、ゆっくりと身を預け呟く
「……なあ金蝉。約束、しよう?」
「…なんだ」
「ずっと一緒に傍にいるって」
「――――っ?!!」
驚きに言葉が出ない
夢の記憶を再び甦ろうとさせる思考に軽く舌打ちして金蝉は顔を上げた
「…約束なんて必要無い」
「金蝉?」
「これからもお前は俺の傍にいるんだろ?だったら必要無いはずだ」
「…うん!」
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