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『精神病院に行こう』
早朝。朝から絶叫が宿全体に響き渡る。
悟「ぎゃーーー!!」
八「どうしたんですか?!」
《ミャアー》
ドアを勢い良く開けた先に待っていたのは…
八「…猫?」
どうやら猫が悟浄の顔を引っ掻いたらしい。
哀れにも悟浄の顔には、その傷痕がはっきり残っていた。
八「そのくらいで呼ばないでくださいよ、悟浄。こちらがいい迷惑です」
悟「ひでぇ…ってか聞け八戒!」
八「なんです?」
悟「この猫は三蔵だ!」
八「………(受話器を準備)もしもし?救急車ですか?
あの、こちらに一人精神異常の患者がいるのですぐ来てください」
悟「おい八戒!俺は至って正常だっつーの!!」
八「…じゃあ、あの猫は?」
悟「三蔵」
八「はぁ~。…悟浄」
悟「な、なんだ?」
スマイル0円を誇る八戒の笑顔に、悟浄は苦笑いで後ずさる。
八「(極上の微笑み)お出迎えです」
バタンッ
八戒の言葉とほぼ同時に救急隊員が部屋に入ってきて悟浄を捕獲した。
八「いってらっしゃ~い」
悟「いってきます…じゃねぇ!!!俺が言った事は本音なんだって!クソッ、離せーー!!」
病院に連れて行かれた悟浄。
それを爽やかに見送る八戒。
果たして猫の正体とは?
そして真実は?
三蔵の行方も気になるゾ!
さて次回は
『猿は猫がお嫌い?』
こうご期待☆
*☆*☆*☆*
ヴ「…悟浄ってホント哀れだよね?」
悟「それを楽しんでるのはお前だろーが!」
ヴ「あら?バレた?」
八「でも今回は、結構おいしい役なんじゃないですか?」
悟「これのドコがおいしいんだっ」
ヴ「何言ってんの。ツッコミとボケの役が両方出来るなんて、ものすごくおいしいじゃない」
悟「………(そういう問題か?)」
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