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…・・…・・…・・
「―――…ッッ!!!」
ばっと起き上がって辺りを見回す
いつもの戒めの鎖
いつもの暗い岩牢
いつもの風景…五行山
名前を呼ぼうと開いた口からは音は出てこない
ただ“想い”を叫びたかった
心の奥底から込み上げてくる“誰かの名前”を―――……
「…ずっと……一緒、傍に…」
断片的な言葉しか思い出せない
けれどこれは大切な『約束』だった
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