【夢幻―ムゲン―】

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「…約束…っ、守るって……」 ぽっかりと空いてしまった心を埋めるかのように涙が溢れる しかし他人事のように自分自身を見ている気がした 「ずっと…傍に……」 過去の残像がそうさせるのか 桜を虚ろな瞳で見つめ、決して届く事の無い“それ”に手を伸ばす 後少しと伸ばされる小さな手 後少しと伸ばされる大きな手 .
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