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次にある程度の時間を共有出来るまでに5日を要した。
仕事に来ているんだ、遊びに来てるんじゃない。
そんな達観した考えを持ち合わせられるほど凌は大人では無かった。
ネガティブな思考が思慮なく口をついた
『和希さ~ん、俺凹んじゃいますよ』
和希は屈託のないアノ笑顔で答えた。
「シフト、合わなかったねぇ」
まだ幼さを留める瞳に力を取り戻した凌はいたずら小僧のような口調で
『避けられたかと思いましたよ~』
「ふふふ、…あっ!林さんで!って言ったでしょ!」
『いやぁ、見た目だったら俺の方が完璧年上だし他人行儀じゃないですか』
「えっ!…いや、…他人だけど」
『あっ…いや…だから…付き合ってください』
「あはは、直球だねぇ、ウンウン、若い若い」
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