SPのSP②

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「どうも」 「ああ、大木か」 「いえ、碓氷です」 安井が目を見開いた。 「なんと!声を出さなければ大木にしか見えませんね!」 碓氷は大木という人物に完全に変装していた。 「声も変え…声も変えられますよ」 「…完璧だ」 ただ、声を変えるときは喉を押さえるというリスクつきだ。 「なにをしている!さっさとしろ!」 いつのまにか守る対象が自宅から出てきていた。 「使えんやつらめ!今この瞬間に儂が殺されたらどうする気だ!」 この態度のでかい男は政治家で、過激発言することで一時期世間を賑わせた。 「殺されたら…困りますね。面白くないから」
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