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「どうも」
「ああ、大木か」
「いえ、碓氷です」
安井が目を見開いた。
「なんと!声を出さなければ大木にしか見えませんね!」
碓氷は大木という人物に完全に変装していた。
「声も変え…声も変えられますよ」
「…完璧だ」
ただ、声を変えるときは喉を押さえるというリスクつきだ。
「なにをしている!さっさとしろ!」
いつのまにか守る対象が自宅から出てきていた。
「使えんやつらめ!今この瞬間に儂が殺されたらどうする気だ!」
この態度のでかい男は政治家で、過激発言することで一時期世間を賑わせた。
「殺されたら…困りますね。面白くないから」
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