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山本がますます青くなって2人のやりとりを聞いていた。
「そういうわけなんで、黙って聞いてもらえますかな」
碓氷がさらに強く拳銃を押し付けて言った。必要以上に強く。
理由は…面白いから。
「これ、飲んでもいいですか」
車内、碓氷が生ビールを取り出した。
「どうぞどうぞ!ジョッキもこちらに!どちらもよく冷えておりますよ」
「うるさい声が大きい」
「はい」
予定では山本には何も知らせないつもりだったのが、最初の態度で「なんとなく」こういう感じにした。
「いざとなったらお前も安井さんを守れよ」
「はい」
と、立場が完全に逆転している。
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