SPのSP②

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「安井さんもいかがです?」 碓氷は2本目の瓶をあけにかかっている。 「では、ワインを」 安井もこの状況にすっかり慣れてきている。 「栓抜きじゃダメじゃんこれ。運転手さん、そこのスーパーでとまってくれる?」 「わかりました」 長さのあるベンツがスーパーにつけられた。 「注目浴びてますよ」 と、運転手が楽しんでいることを隠そうともせず言った。 運転手と(ここにはいないが)大木は脅されているわけではないので、碓氷に悪い印象は全くない。 怯えているのは山本ただ1人。 「山本君、コルク抜き買ってきてくれる?」
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