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「安井さんもいかがです?」
碓氷は2本目の瓶をあけにかかっている。
「では、ワインを」
安井もこの状況にすっかり慣れてきている。
「栓抜きじゃダメじゃんこれ。運転手さん、そこのスーパーでとまってくれる?」
「わかりました」
長さのあるベンツがスーパーにつけられた。
「注目浴びてますよ」
と、運転手が楽しんでいることを隠そうともせず言った。
運転手と(ここにはいないが)大木は脅されているわけではないので、碓氷に悪い印象は全くない。
怯えているのは山本ただ1人。
「山本君、コルク抜き買ってきてくれる?」
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