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「1人でですか?」
「嫌かい?」
碓氷がビール瓶を持った手を山本の頭上で構えて言った。
「喜んで!」
山本が颯爽とドアあけて出て行った。
「なかなか素直じゃないの」
と、碓氷は上機嫌で3本目をあけている。
「発泡酒じゃないのはどれだけぶりかな。やっぱ生はうめえや」
断っておくと、碓氷はかなりの蟒であり、さっきからの行動は全て素面でやっている。
「あの~」
山本が帰ってきている。
「どした?」
「現金をお貸しいただけませんか?カードしか持たないもので…」
「ちょい待ちな」
碓氷がポケットから千円札を3、4枚取り出して山本に渡した。
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