SPのSP②

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「1人でですか?」 「嫌かい?」 碓氷がビール瓶を持った手を山本の頭上で構えて言った。 「喜んで!」 山本が颯爽とドアあけて出て行った。 「なかなか素直じゃないの」 と、碓氷は上機嫌で3本目をあけている。 「発泡酒じゃないのはどれだけぶりかな。やっぱ生はうめえや」 断っておくと、碓氷はかなりの蟒であり、さっきからの行動は全て素面でやっている。 「あの~」 山本が帰ってきている。 「どした?」 「現金をお貸しいただけませんか?カードしか持たないもので…」 「ちょい待ちな」 碓氷がポケットから千円札を3、4枚取り出して山本に渡した。
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