SPのSP②

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「なんだ、即死するわけじゃないんだ」 と、碓氷が言った。 「…え?」 「みんな演技上手いですね」 安井も起き上がって言った。 「血を吐いたふりした運転手さんが1番上手だよ」 「ありがとうございます。ブラッディマリーでございます」 運転手が血を拭き取って言った。 「懐に粉の何かが入ってたのわかったから中身を粉チーズとすり替えておいたんだ」 さっきから幾度となく気を失いかけていた山本だったが、今度は本当に気を失った。 「あの…」 山本が目を覚まして言った。 「背中に違和感があるんですが」 「遠隔操作式のスタンガンをつけといた」
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