SPのSP②

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バチバチバチ! 拍手ではない、パチではなくバチだ。 「うあああぁ!!!!!」 スタンガンが作動した。 「安井さん、電圧スイッチ入っちゃってますよ」 碓氷がなおもビールを飲みながら言った。 「おっと。これを上げるんでしたかな」 「それじゃさらに電圧上がります」 「……かっ」 山本が息絶えた。 「やべっ!またこいつの気ぃ失わせちゃった」 今度は碓氷も焦った。今、目的地に着いたのである。 「残念、寝るほどの時間はありませんでしたな」 安井がのっそり起き上がって言った。 「どうしましょう。…そだ!面白思考、作動完了!」 知能指数的には凡人以上だが、言動はちょいちょい子供である。
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