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サイレンは、そのサイレンの場所から近いと鳴る回数が多いのだ。
ある夜に『ウ~』とサイレンが八回も鳴った時があった。僕は恐怖に怯えながら両親の所に向かい、外に出てみた。すると小学校から煙がけたたましく出ている。
秀樹少年は恐怖感からワクワク感へと変わっていった。早速オヤジと見に行くと、何か違った。学校が燃えているのではなく、校舎の裏の一軒家が燃えているのだった。
校舎の非常階段からオヤジと消火作業をみていた
その火事で一家四人が焼け死んだ
同じ小学校の子供も含まれていた
次の日、全校集会で知った…僕はワクワクした気持ちを後悔した
そしてあのサイレンの音は恐怖でもあり、哀しさを現す音へと秀樹少年の心に刻まれた。
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