林檎

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「仕方ないさ…彼らはそれしか生きていく方法を知らないのだから…」 店の主人と話していた客が穏やかに言った。  「まぁ…そうなんだか、しかしこれは売り物だ。お代を貰わなければ俺の店が潰れてしまう」 「この国でそんな事を言うのはお前だけだょ、ガルイ…。相変わらずケチだね。林檎一つぐらいの金なら僕が払ってあげるさ。いくらだい?」    
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