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ハゲ先は溜め息をつく。
｢……なんで、渡辺は大人しくできないんじゃ。全国でも有数の名門女学校…｣
｢寂れてるけどね｣
飛鳥の一言に、クラスは爆笑する。
｢渡辺！！｣
ハゲ先に怒鳴られクラスは静まる。
｢渡辺に、推薦状が来てる。一番大きいのはバトミントンオリンピック強化協会からじゃ｣
｢｢｢オリンピック……｣｣｣
クラスは一気にざわめく。
クラスメイトからオリンピック選手が出るかも知れないのだ。
｢それだけではない。渡辺の学力を見込んで全国各地から大学、短期大学から推薦も来てる。Ｔ大やＫ大からもじゃ｣
｢早紀……早紀起きて｣
千穂は前にうつ伏して寝ている早紀を突っつく。
｢ふぁ？？｣
｢飛鳥にオリンピック強化協会から推薦状が来たみたい｣
｢………。えっ？飛鳥、凄いじゃん！！｣
千穂の言っている事が一瞬分からなかったが、直ぐに理解出来た。
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