1通目 始まり

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クラスが凍りつく。 この時が一番ピッタリな言葉だろう。 副担任の顔が赤くなったり青くなったりする。 「せっかくのチャンスを棒にふるのか!?」 雷の様に声を荒上げる。 「じゃあ……強化協会に行って将来保証されるの?」 「それはな………」 副担任は口ごもる。 「ほらね。普通、中学生までだよ、強化協会に呼ばれるの。私はオマケみたいなもん。オリンピックに行く子は三歳からコーチ付けて練習する。小学生から始めて、コーチもいない私が強化協会で勝ち残れる訳がないじゃん」 飛鳥はしっかりと副担任を見据える。
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