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ジリリリリン!
目覚ましのけたたましい音が鳴る。
俺こと榊優斗は高校受験生。
今日は平日。だが起きる気は全くなし。
でも目覚ましは鳴り続ける。
フ…だが俺にはそんなもの通用したりはしないんだよ!
素早く目覚ましを止め俺は二度寝をする事にした。
寒いんだよ。布団から出たくね~。
布団に潜り込むと再び意識が遠のいて行く…
ドタドタドタドタドタドタ。
誰かが階段を上って来る。
虚しくもその音さえ聞こえないわけで…
ノックが数回され、扉が開く。
そして布団を引き剥がされた。
「兄さん。起きてください」
「さ、寒っ!? 布団返してくれよ~…ってお前制服?」
慌てて時計を見ると時計の針は8時を指していた。
「げ!? ち、遅刻だ~っ!」
慌てている所為で上手くベッドから降りられない。
だって足に布団が絡まっているから~!
「今日は兄さんは休みですよ? 私学の受験日なんでしょう?」
「あ」
忘れてた…
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