想いを胸に

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「ま…舞、もう少し考えて……」 「だってぇ、愛しい人が歩いていたらハイテンションになるじゃな~い」 悪気はないんだろうが、もう少し考えて動いてほしいわね…… てか、愛しい人って私はそっち系の人じゃないわよ。 「で? 最近元気が無いのは彼と上手くいってないの?」 ……相変わらずそう言うところの読みはいいことで。 「そりゃあ、大好きな綾の考えなんてお見通しよ。」 あんたは人の考えを読みとれるのか?と聞きたいわ。 「まったく、親友にはかなわないか」 さっきのダメージも少し和らいだし、取りあえず立ち上がる。スカートに付いた土埃などを払う。舞も手伝ってくれる。 「早く行かないと遅れるよ?」 あんたのせいだ、と心の中で思いながら、舞と二人で学校に向かう。
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