日常

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目が覚めると、いつもの天井があった。 なに調だか分からない幾何学模様だ。 窓から見える公園の桜はまだつぼみさえ膨らませていないというのに、俺の手と額にはじっとりと汗がにじんでいた。 夢の内容なんて起きて少し経てばたいていは忘れてしまう。でも、今日は違う。 正しく言えば、この夢だけは。 なぜなら何度も見ているから…
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