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りょう:「俺ラケットとかないけどええんかなぁ」
けいすけ:「どうなんやろ?けど俺も何もないで。しかも格好もサッカーの服やし」
りょう:「俺もやわ。テニスの格好全く分からんもんな。まぁでも部活ちゃうおしそんな真面目ちゃうやろ??」
けいすけ:「まぁなぁ」
今車で活動場所まで向かっている。正直りょうは今までのサークル経験からどうせまた野郎ばかりだとあまり期待していなかった。
何しろりょうの高校ではテニスは運動できない奴が行く部活だったためあまり良いイメージがテニスには無かった。しかし、男女が一緒にできるというのがサッカーや野球にはない良い所だというのもりょうは分かっていた。
車は駐車場に着きコートまで後もう少しである。
りょう:「あ~!!まじで緊張するわ。俺絶対先行かれんからけいすけ先行ってな?」
けいすけ:「いや、俺も無理やって。りょう先行けや~」
歩きながらそんな小競り合いを続けている。
○$□×:「1.2.3.4.・・・・」
何やら声が聞こえ始める。
△¥#★:「5.6.7.8.・・・・」
どうやら準備体操をしているようだ。
・・・・見ると、50人位の人が円を作って体操をしている。
そんな様子に少し2人は怖気づいてしまった。 りょう:「まじで無理やってー。俺って…シャイやん!?」 けいすけ:「はぁ!?なにがやねん。」 しょーもない押し合いへし合いを続けながら気づけばコートのすぐ傍まで来ていた。
りょう:「ちょっ。俺無理やって」
けいすけ:「えー!ほんまお前役たたへんなー。んじゃあ先行ったるからついて来いよ?」
案外けいすけはこういう時肝が据わっている。コートに入る扉を開け近くにいた女性にしゃべりかけた。
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