プライド

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りょう:「おい!!ちょー待てや。歩くん早いねん。」 まもる:「遅れるやんけ。もっとはよ歩けや。」 駅から予想以上に時間がかかった事もありまもるは走っているのか!?と思うばかりのはや歩きで歩いていた。 歩くのが遅いりょうはついていくのが必死だった。かばんから今もらったばかりのチラシがクシャクシャになり顔を出している。 教室に入ると机の上に学籍番号のシールが貼られていた。 椅子に座るなりりょうは下を向いたまま一点を見つめているようだった。 りょうは小学校からクラスでもいつも中心にいるような明るくひょうきんな子供だった。 幸か不幸かりょうは高校までずっと地元の学校で高校もりょうの居た中学から6割同じ高校に進学するような所であった。 そんな学生生活を送ってきたこともあって、周りが知らない人間ばかりの所に1人でいる事に慣れていなかった。 また、りょうの中にあるプライドも邪魔していた。大学の中でチャライ学生を見るたびにいらだっていた。 『俺は本当はもっと上の学お校に行けた筈』 『何で勉強してへんような奴と一緒の学校やねん』 入試の英語の点数で1年の英語のクラスが分けられるのだが予備校時代英語
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