プライド

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もちろん大学を楽しむ為の努力をしなかった訳ではない。りょうだって大学に憧れていたのだ。お酒にサークル・女に合コン。想像しただけで笑ってしまう。 入学式にもらったチラシを引っ張り出しサークルのビラに目を通す。 学力では低いこの大学もやはり日本で2番目に学生が多いだけはある。サッカーにバスケ・ラグビーにテニス、スポーツだけでも様々なサークルがあった。 更にイベントや飲み会サークルなど目を通すだけでいっぱいいっぱいである。 入るなら部活の経験を活かし活躍して女の子にモテル方がいい。そんな考えしかりょうには無い。 小学校・中学校はサッカー高校ではラグビーをしていたがりょうはお世辞にもかっこいいとは言えない。肩幅も広く少し太っている。   まあ簡単に言うと『動けるでぶ』だった訳だ。 サッカーなら活躍できるかと思いサッカーサークルに行き次はラグビーならとラグビーサークルに行く。 しかしどこに行っても野郎ばっかりなのである。これでは当初のりょうの人生設計がかなりくるってしまう。それでは新入生歓迎会という名の飲み会ならと行ってみる。 しかし男7割の女3割なので競争率が激しい。そういう所ではもちろん場慣れしているチャラ男が勝つのである。 何かもう全てが嫌になってくる。。。何のための受験だったのか??憧れていたキャンパスライフはどこへいったのか?? 何かもう期待する事もなく学校へ行き休日はガソリンスタンドでバイトをして過ごしていた。気づけば半期が終わっていた。。。
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