キャロット

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ドカッ ガッシャーン! 訳もなく爆笑しながら二人乗りをしていたPRINところんは訳もなく派手に倒れた。 ※大丈夫です、いたって正常です。 ころん「ちょっ…」 PRIN「これマジ痛い…」 ころん「あかん…血やばい」 いつもなら「転けた転けたピーヒャララ♪」等あほなことをぬかしていたがこの日はそんな余裕がなかった。 コンクリートでずる向けになった手足からは血、血、血! 痛さのあまり笑えなくてその場で呆然としていた。 するとそこにサザエさんみたいな頭をしたおばちゃんが近づいて来た。 ただの通行人かと思ったら二人の前で立ち止まった。 おばちゃん「あんた等大丈夫か?これでも食べ!」 そう言いながらスッと人参を差し出すおばちゃん。 ころん「にっ人参…?!」 PRIN「誰が馬や!誰が草食動物や!」 あまりにも引いてる二人に対し、おばちゃんはお構いしに熱く語りはじめた。 おばちゃん「人参はな、時には強さ、時には優しさ、大事なもんを教えてくれる」 ころん「はぁ?じゃあ強さってなによ?」 おばちゃん「人参は剥いても剥いても色が変わらん!どこまでもむいてえーんか?おばちゃんなぁ、人参に何回も問掛けた…でも返事は決まってた…いつまでもピーラーを滑らさしてくれた…おばちゃん、涙止まらんくてなぁ…ごめっ…思い出したら目から自然とゆう名のスコールがっ…」
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