ライバル

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ライバル

親友の栞は興奮気味に私に話かけて… 『一目惚れしたかも…』 私は凄いショックで泣きそうになった。栞には幼馴染みが好きだって言ってるけど、名前などは教えてなかった… 悠と幼馴染みだという事を栞には黙ってると堅く誓った。 栞に勝てるわけがないからだ。私は栞よりも可愛くないし綺麗でもないからだ。 ションボリしてると栞が 『紗菜、元気ないよ?具合い悪いの?』と話して来た。 『何でもないよ。』 そぉ返すのでいっぱ×2だった。 教室に戻ってHRがあり、担任の保坂先生が副担の立花先生を紹介した。 保『今年も君達の担任になった保坂だ。よろしく。副担の立花先生自己紹介お願いします。』 私は悠を見れなかった。と言うよりみたくなかった。私は幼馴染みで隣りに住んでるのに私の学校に来る事を全くしらなかった。 立『今日からこのクラスの副担になった立花 悠です。数学で分らないところがある時は気軽に聞いてください。』 クラスのみんなは『はぁい。』と言った。 自己紹介が終わるとクラスの女子達が悠に質問攻め。 『先生、彼女居ますか?』 『何歳ですか?』 『好きなタイプは?』 栞は興味津々に聞いていた。 立『まいったなぁ。彼女は…いません。年は23歳です。』 『私、彼女になりたい』と口々に聞こえた。私は凄く泣きそうになり机に伏せてしまった。 立『好きな人はいる。』と悠が口にした途端『えぇ~』と女子が言った。私は好きな人って誰だろって思った。 考えたくなくても考えて、私の知っている人なのだろうか… チャイムがなって悠はやっと質問攻めから解放された。 担任が『立花先生はかっこいいし、若いから生徒に狙われるな。』と言われた。
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