序章

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ある夜のできごとだった。   古く薄暗い校舎。月の光のみが差し込み、傷だらけの廊下は、闇の中に続いている。   そんな不気味な校舎の中を一人の女子生徒が歩いていた。     トン     ふと、音が近くの教室から聞こえてくる。その女子生徒はおそるおそるその教室をのぞく。   *「ねぇ…?みゆき…?いるんでしょ?へんなことたくらんでないではやくでてきてよ。」     そっと声を出してみるが、声は闇の中に消えていくだけで返事はこない。
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