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「………。」
「………カ」
「………サカ」
誰か俺を呼んでいる…。
ひょっとして天使かなぁ…?
「サカ起きろ―――!!」
俺はびっくりしてベッドから転がり落ちた。
俺は体を起こしながら重々しい目蓋がそっと見開いた。
そこには見覚えのあるやつがいた。
名前はなんだったかな…?
そいつの名…。「サカいつまで寝ているんだ!!さっさと起きろ――!もう8時過ぎだぞ!」
そいつは思いっきり俺の肩を揺さぶり回した。
俺はようやく目を覚めた…みたいだ。
んじゃ改めてだ。 今俺を起こした野郎の名前は昇だ。 本名は 北崎 昇だ。
昇は俺を間近で睨み付けてきて…
近い、近い。もうちょい離れて喋ろよ。 もしかして、朝のチューか?
俺はそう簡単に落とされるほど馬鹿じゃない。しかもそれじゃあゲイ……ぐほっッ!?
顔面に一発、昇の拳がヒットした。
「お前最近おかしいよ!あと朝ごはんさっさと食え!食わないと始末するぞ!!あと帰ってきたタコ殴りの刑な。」
バタンっッ!!
と言って部屋から出ていった。
なんて口の悪いやつだ。全く。
朝の日差しが眩しい。
カーテンを開け大きなあくびをしてから、部屋を出て居間に向かった。
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