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貴史は一旦帰宅した後、いつもの様にブラブラと夕食を求めて繁華街をさまよっていると携帯が鳴りだした…
『?拓也からだ…』
なんの用事だ?貴史は通話ボタンを押した
『貴史、絶対に後ろを振り向くなよ。俺達今お前のかなり後ろ歩いてるんだけどさ…なんか人相悪いオッサンがお前つけてるみたいなんだけど…』
! 貴史はかなり驚いた。
誰が?何の為に?疑問はあったが尾行されている事に気付かせて貰った事に今は素直に感謝した。
『わかった、お前達は帰った方がいい。今度飯奢るよ』
そう言って貴史は電話を切った…
しかしどうする?俺が何かしたのか?尾行されるような事なんかしてないと思うんだが…
とにかく本当に尾行しているならとりあえず巻くしかないな。
別府の繁華街は縦、横の道が網の目の様になっている。
地元の人間なら知らない人を巻く事は容易だ…案の定貴史は簡単に尾行を振り切り、逆に尾行犯を監視出来る位置に陣取った。
とりあえず写メを取り、奴の動向を探る…
かなり焦ってるみたいだ…フン!地元でベッパー(別府人の愛称)を尾行なんて10年早いよ
貴史は今度はこちらの番だぜ!と思い逆に奴を尾行してやろうとしたその時、携帯が鳴りはじめた…
非通知だ…
『誰だよ、いいとこなのに…』
通話ボタンを押すと…
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