~竜の胎動~

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『これからどうする?竜無しで俺達がどこまでやれるか…』 イカロスは不安気にマーメイドを見つめる… 『とりあえず私達は別府に向かう事にしよう。竜を見失っている以上、ここに居ても意味ないし。』 マーメイドは少し機嫌が悪そうに言った… 『そうだな…』 イカロスも納得した様子で荷物をまとめはじめた。 その頃貴史はホテルで清美の母(校長)に電話していた… 『と、いう訳で清美さんは今、日本にいるんですけど、ちょっと今日は帰れそうにないんですよ。』 貴史は凄く怒られるだろうと思いつつもやはり連絡しない訳にもいかないだろうと覚悟を決め、校長に電話していた。 『わかりました。病院の方から清美が抜け出したという電話があった時、日本に帰ってくる事はわかってました。本来なら高校生が2人きりでホテルなんて立場上許す訳にはいきませんが、清美に手術を受けるきっかけを与えてくれた貴史君を信じる事にします… ただし何かあった場合はキッチリ責任を取ってもらいますよ。』 淡々と喋る校長に逆に恐怖を覚えた貴史だったがとりあえず義務は果たした…
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