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『さて…竜はどっちに向かうかな？』
マーメイドは竜の動向を探るつもりだった…元はといえばＫＤＳの件は竜から言い出した事だ。その竜が男に腑抜けにされた事にマーメイドはイラついていた。先程の貴史からの電話で竜がようやく動く気になったのは理解出来たが、動きがあるまではこちらも安易に動かない方がいいと判断していた。
ここで自分が竜の立場なら、笠木、伊藤から手掛かりを探るだろう…今確認出来ているのは2人が別府にいるという事…もし竜が私達に協力を仰ぐのであれば4対2で数の上では優位に立てる。
しかしその場合、連携が必須となる…昨日の竜の態度では私達に協力を求めるかどうかまだ疑問が残る。
ＫＤＳ側の目的もはっきりしない…確かに竜はＫＤＳを調査しようとしていたが、まだ具体的な行動は何も起こしていない…にもかかわらずアメリカに伊藤を送り、矢田 貴史に笠木を付けた。
ミルクティーを飲みながらマーメイドはさらに考えを張り巡らせた…
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