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次の日…清美、貴史は学校を休み、KDSとの直接交渉にでる事にした…校長も休もうとしたがなんか大事な用があるらしく、渋々出勤して行った…
『とりあえず俺が電話で交渉するから意見あったら書いてくれよ。』
もちろん貴史にこういった交渉の経験等あるはずもない。清美は頷くと電話器のラッパみたいな絵が書いてあるボタンを押した…
『はい、KDS本社です。』
感じのいい女の人が電話に出た。
『あの、渡辺社長いますか?』
友達を呼び出して貰う時の様な、なんとも馴れ馴れしい感じの貴史に女の人はちょっと戸惑った感じで、
『失礼ですがどちら様でしょうか?』
とだけ言った。
『ああ、すいません。俺、矢田 貴史っていいます。名前伝えて貰えばすぐわかると思います。』
『少々お待ち下さい。』
どう聞いても子供の声に女の人は疑いを持ったがとりあえず貴史が電話を掛けてきた事は渡辺に伝わった様だ…
『もしもし、渡辺だが…』
遂に社長との直接交渉が始まる。貴史は緊張したが、清美の書いた文を見て少し落ち着いた。
-少しおちょくる位が調度いいよ。-
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