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『証拠を見せるって…どう思う?』
貴史は清美に意見を求めた。
★誓約書の類を送ってくる。
★私達を尾行していた伊藤、笠木を本社に呼び戻す。又は消す。
今考えつくのはこれ位かしら-
何気に怖い所あるんですけど…
『最初の誓約書は信用出来ないな、後奴らを別府から呼び戻しても一時凌ぎにしかならない。かといって消すって…まさか』
動揺する貴史をなだめつつ(頭をよしよししてる)清美はマーメイドに連絡を取る事にした。
マーメイドはティーカップをゆっくり置くと清美(竜)からのメールに目を通した。
『ようやくお目覚めかい?待ちくたびれちゃったよ。』
マーメイドはイカロスに笠木、伊藤の無事を確認させ、竜に報告した。
-今の所彼らは無事だよ。でも奴らが消されそうになっても助けてあげる事は出来ないよ、こっちも命は惜しいからね-
マーメイドからのメールを受け取ると清美はすぐにイカロスにメールを送った。
『?竜からか?』
イカロスは素早くメールを開くと、
-お久しぶりです。早速ですが、今監視中の笠木、伊藤、いずれかの携帯番号を入手して下さい。近い内、今日、明日中に彼らは命を狙われる可能性があります。もしイカロスが先に気付いた場合、その事を教えてあげて下さい。なるべく争い事は避けたいのです。-
イカロスは了解とだけ返信し、深いため息をついた…
『今度は奴らを守る側か…全く…』
愚痴りながらも竜が立ち直った喜びを隠しきれないイカロスであった。
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