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数十分後…
森山は自室に戻り、渡辺に任務完了の電話をしていた。
『はい、無事に終わりました…後は手筈通りに。』
森山は電話を切ると、画面に表示された時計を見た…
AM11時52分…
後一時間程してから何食わぬ顔で第一発見者になればいい…
あの薬は飲んで20分程で効果が現れる。
効果が現れた時にはもう手遅れだ、後は三島 晃一(清美の父)殺害を奴らに押しつければ娘も納得してアレを渡すだろう。
後は渡辺を…
森山は薬には自信を持っていた…何故なら三島 晃一を事故に見せかけた時にもこの薬を使用していたからだ。あの時はまさか三島が娘と車で出掛けるとは思っていなかったが…
運転中に薬の効果が現れた三島はハンドル操作を誤り事故を起こした…まあ遺体から薬物反応が出ても、罪を被せる男は用意しておいたが…
暫くするとなにやら外が騒がしくなって来た。
時刻はPM12時20分…
もう奴らは息絶えている時間だが…
森山は部屋の外に出て騒ぎの元へと向かった…
やはり騒ぎは伊藤達の部屋の方からだった。
?もう発見されたのか?森山は一瞬不安になったが、酒に混ぜた薬を二人が飲むのをはっきりと見ていた為、その不安もすぐに消え去った。
さて、娘の方はどうするかな?
森山は渡辺からの連絡を待つ事にした…
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