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そんな生活を続ける中で
母に恋人??
が出来た。
その人は、母に結婚を求めてきたけど
母が条件を出した。
『子供たちと
仲良くなってくれたら…
子供たちのちゃんとした
父親になってくれるのなら』
それからと言うもの
その人と私たちは、
よくあっちこっちに遊びに行った。
父親がいない私たちは、
楽しくて仕方がなく
その人へ どんどんなついていった。
ある夏、いつものように
その人と一緒に家族と
花火大会へ行った。
私は、トイレへ行きたくなり
母へ言うと その人が
スゴイ人混みを掻き分けて
連れて行ってくれた。
トイレへ行って
戻って来た時、
その人は言ったんだ…
『ちぃ〓ちゃんたちの
お父さんになっても良い??』
今でも忘れない。
すごく嬉しかったんだ。
自分に父親が出来る事が……。
私は、照れくさくて
言葉に出来ず
ただ頷いた。
【お父さんが出来る】
と言う喜びを噛み締めながら
手を繋いで皆の所へ戻った。
その人がバカだけど‥
優しくて大好きな
私たちのパパです。
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