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こうしてギャーギャー言いながら、3人はまたふらふらとどこかへ歩いていった。
…ほんとは
ほんとは来てくれて嬉しかった。
そりゃ俺だって男同士で話したり遊びたい時だってある。だから─
「今のは友人か?」
「うおゎッ!!校長!?」
だから…
だ か ら !
なんでこの人はいつも突然現れるんだよ!一体どこから湧き出たッ!!
「えと…ち、中学の時の友人です。」
まだ心臓はバクバクしていたが、俺はなるべくそれを悟られないよう静かに答えた。
「フム…、そうか。
まぁあれだ。お喋りもいいが放送の方もしっかりたのむぞ!」
「は、はぁ…」
「ほれ、じゃぁな。」
「のわッ!」
それだけ言って校長は俺の頭に自分のかぶっていた麦わら帽子を乗せて立ち去って行った。
(まったく、あいも変わらず良くわからん人だ…)
麦わらをキチンとかぶり直し、去っていく校長を見つめる。
てかあの人、また悪巧み…もとい、なんか変なこと考えてそうで地味に怖い。うん。
そして大体そういう時に実害こうむるのは俺なんだよなぁー、経験上。
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