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キングクリムゾン!
…という訳で最後の競技が終わり、生徒は閉会式に出るため校庭にぞろぞろと集まりはじめた。
ん?
はしょんな?
いや、異論は認めない。あーあー聞こえない聞こえない
「えーでは各賞を発表します。クラス賞、一学年G組。二学年C組、三学年…」
閉会式が始まり、俺は放送係としての最後の仕事をたんたんとこなす。あー早く終わらせて尉澄達と遊びにいきてぇ。
「──でした。えーそれでは最後に総合優勝を発表します。」
閉会式も終盤。
俺は隣にいる天寺校長から最終結果の紙を受けとった。最終結果は不正がないよう、校長が入念にチェックをするようになっている。
「えーっと最終結果は…ってえ??
…これマジですか!?」
手元のメモを見た瞬間、俺は即座に校長を見た。
そんな俺の行動に、今まで惰性程度で運動会に参加していた生徒たちも、若干驚きながら目を光らせる。
…そんな中、校長は手を後ろに組んだまま、ほんの少し顎を上下に動かした。
「…わかりました。
えー最終結果、紅組1525点。
白組…1525点!」
そこまで言うと校庭全体がどよめいた。
「というわけで、今年は引き分…ってのわッ
「そう今年は紅白引き分け!!
よってこれよりサドンデス、延長戦を開始するッ!!!!」
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