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この数の差は実に圧倒的。
…ちょうど今からルール説明がある。4人で全校生徒からどう逃げるかはこのルール次第。
まぁ校長のことだ、それなりのルールにはしてくれてるはず。
「よし、今からルールの説明する!
といっても別になにも難しいことはない。
逃げるのは我が学園唯一の男子生徒、椿将誉志とその友人3人。
こいつらを制限時間90分のうちに、多く捕まえた組が勝者だ!」
…うん、ホントにただの鬼ごっこだな。
「範囲はこの朱雀学園すべて!逃げる4名の胸にはそれぞれバッチがついておる。それを奪うことで捕まえたという証となる!!」
あぁ、やっぱさっき校長に渡されたこのバッチとられちゃだめってルールなのか。
その俺らに渡されたバッチには、それぞれに俺らの名前の頭文字、"将"・"佐"・"尉"・"曹"がでかでかと書かれている。
「そしてその他の制限はなし!
…逃げる者、追う者がこの意味をよく理解し、素晴らしい戦いを見せてくれることを祈る!以上!」
そう言って校長はスピーチ台から降りた。
ふむ…このルール…。
うん、これなら俺らにも勝算は十分にある。広い学園全体を使えるのだし、制限がないのなら隠れるのも可なのだろう。
校長の『意味をよく理解し…』ってのがなんか引っかかるが、これは案外楽に逃げきれるかもしれない。
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