運んで動くは修羅の会!    ~"リアル"リアル鬼ごっこ~

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    や… や ら れ た !! 「おい!走るぞ!!急げ!!!」 「え?」 「おい!?いきなりどうしたんだよ将誉志!」 「む…?」 放送が終わるや否や、俺は全速力で走りだした。 尉澄たちもあわてて俺についてくる。 「何!?なんで走るの!?」 「なんでもいいから走れ!」 「おい!訳わかんねぇよ!」 「わかんなくていいから走れ!」 「どこに行くんだ…!?」 「どこだっていい! ココより遠く…とにかく遠くへだ!!!」 3人は頭にクエスチョンマークを並べている。 こいつらはわかってないんだ、この学園がどんなところか。 この学園の奴らに、男を『捕まえたらなんでもしていい』なんて公言してみろ… くそ!くそ!!校長めェェ!!してやられた!!! 「おいおい相手は女だぜ?こんな急がんでも余裕で逃げきれるって! ダッシュするより賞金で何して遊ぶか考えよ~ぜ?」 しばらく走り、校舎を舐めるようにカーブしてるところで佐之助はのんきにグチった。 「バカッ!お前なァ! ボヒュッ!! 「ぬぁ…!?」 「「「!!?」」」 佐之助のんきな顔が一瞬で歪む そして… 尉澄も、佐之助も、曹司も。 知ることとなる この学園がどんなところか…    
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