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はたから見れば学園の一女子生徒、十数名が捕まえに走って来てるだけ。
し か し !
今の気が動転しまくっている俺らには、まるで包丁振りかざして猛追してくるヤマンバの群れさながらよろしく…
つまり大☆混★乱!!
「やべーーー!!来やがった~~~!!!!
に!にげ!逃げなきゃぁぁァぁぁァあ!?」
「ででででも!まだ曹司がまだだだゝΩくぁせふじこ]Д°ノ*……!」
「お前ら落ち着け!こんな時はとりあえず素数を数えてそれを手のひらに3回書いて飲み込んで…!!??」
「「おまいが一番落ち着け!!」」
ッて!コントしてる場合じゃないってばよ!!
「もう…俺はいい…!お前らだけでも早く逃げろ…!!」
「そ…曹司!」
「全員捕まるのが…一番ダメだ!もうそこまで来てる…!は、早く…!」
「やだよ曹司!僕、曹司を置いてなんか…
「尉澄ィ!行くぞ!!曹司の覚悟を無駄にすんな!!」
「そんな…そんな!」
「ええい!!」
俺と佐之助は渋る尉澄を担ぎ上げ逃走。
そして成功。
しかし、それは曹司の犠牲の上に…
『やったー!私バッチゲットー!!』
『あ!ずるーい!』
『私が先だったでしょ!』
「ぐわ…!そんな乗ったら…や…やわらか…!?痛…!?」
『どーでもいーわよ!とりあえずこの子剥くわよ!』
『把握!』
「な…!!?」
『キャー♪すっごいゴツゴツ!』
『じゅるり…』
『テ ン ショ ン あ が っ て キ タ !!』
「そ…そこは!ちょ…!あが!…
ぬがぁァァぁァァァぁぁぁぁぁぁァァ!!」
逃げながら聞こえてきたのは曹司の断末魔の叫び…
そして俺が振り向きざま最後に目にした光景は
まるで【仕留めた弐号機に群がるエ○ァ量産機】を彷彿とさせる光景だった。
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