第三章 変わりゆく二人の関係

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朝…目が覚めたら部屋のベットで寝ていた。 昨日、先生にお姫様抱っこでスタッフル-ムへ連れたいかれた後から記憶がない。 あの後何があったのか… まったく分からない 先生がここまで私を運んだの? ちゃんとパジャマに着替えてるし、先生が着替えさせてくれた? 昨日あんな態度して、先生怒っているかな? でも、昨日の先生のことを許せない自分もいた。 でも、お酒のせいであったとしても、あの態度は子供だったかも? こんなにも酒癖が悪いなんて、思ってもみなかった。 もう二度とお酒は飲みたくないな…。 私は少し痛む頭を抑えながら、台所に水を飲みに向かった。 冷蔵庫からミネラルウォーターを出して飲んだ。 「亜季話があるからこっちに来なさい!」 突然先生にそう呼ばれて振り返ると、さっきまではいなかったはずの先生がソファーに座っていた。 「ここに座りなさい。」 先生は自分の隣を叩きながらそう言った。 私は、先生の言葉に素直に従った。 「昨日の事だけど…。」 先生は麗華さんとの話を始めた。 先生と彼女が婚約していることは事実だと。 でも、先生は麗華さんと結婚するつもりはないとハッキリそう言った。 先生と麗華さんはホストクラブで知り合った。 彼女は先生に惚れこみ、付き合って欲しいとしつこく迫った。 そんな彼女の申し出を、先生は何度も断ったらしい。 彼女のうちはかなりの資産家で、先生のことを色々調べあげ、先生のお父さんのビジネスサポートを条件に、先生を通さず直接両親に話を進めた。 そして、先生の知らないうちに婚約が成立していた。 「まぁ、経緯はこんな感じだ。話したらのどが渇いたな…コーヒーでも淹れようか。」 そういって立ち上がった。 私は先生の背中を見つめ、麗華さんと先生の事を考えていた。
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