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此所は…幻想郷の下に位置する場所…名は地霊殿…そこに一体の鬼が居た。
この鬼の名は[煉獄]レンゴク…一時期幻想郷に居たがスキマ妖怪によって地霊殿に落とされた者だ。
「……時が来た」
煉獄はそう呟いた。
「そう…もうそんなに経ったのね」
突然何処からか女性の声が聞こえ煉獄は少し驚いたように少し目を開いたがすぐ閉じた。
「……何時からだ?」
「さっきよ…」
今度は真後ろから聞こえた。
「……そうか」
そう言って煉獄はまた目を開いた。
「……約束の時が来た…俺は…もう行く…」
「そう…時が経つのって…早いわね…」
煉獄は後ろに居る女性に振り返った。
「……今まで世話になった…ありがとう…」
「全くもぅ…最後の別れじゃ無いんだから…向こうが飽きたら帰ってきてもいいわよ…勿論約束を果たしてからね?」
女性がそう言うと煉獄は頷き周りに黒い霧を発生さした。
「……あぁ…ありがとう…」
「さぁ…早く行ってあげなさい…彼女…待ってるんでしょ?」
「……あぁ…ありがとう………………
…ありがとう…さとり」
そう言って煉獄は地霊殿から消えた。
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