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「本当、ニヤニヤ笑っちゃって。」
健がああやって、女の子に囲まれてる事はよくある。
健は、あたしと同じ時にデビュー。
凄く人気があるんだ。
たまにこのスタジオに来る時も、毎回モデルの女の子達に囲まれてる。
だから、嫉妬はしたりしない。
健は、どちらかというと女の子が苦手だって知っているから。
健からは、絶対に女の子の所へ行かないって知っているから。
でも―…
「あたしもあの子達みたいに、素直になりたいな~。」
あたしの思っている事を言われて横を見ると、愛美がまたニヤッと笑ってあたしを見ていた。
「……」
「あや美の考えてる事なんて、すぐにわかるよ。」
仕事以外では、あたしにタメ口の愛美。
愛美には、負けました。
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