新人

6/9
前へ
/414ページ
次へ
「本当、ニヤニヤ笑っちゃって。」 健がああやって、女の子に囲まれてる事はよくある。 健は、あたしと同じ時にデビュー。 凄く人気があるんだ。 たまにこのスタジオに来る時も、毎回モデルの女の子達に囲まれてる。 だから、嫉妬はしたりしない。 健は、どちらかというと女の子が苦手だって知っているから。 健からは、絶対に女の子の所へ行かないって知っているから。 でも―… 「あたしもあの子達みたいに、素直になりたいな~。」 あたしの思っている事を言われて横を見ると、愛美がまたニヤッと笑ってあたしを見ていた。 「……」 「あや美の考えてる事なんて、すぐにわかるよ。」 仕事以外では、あたしにタメ口の愛美。 愛美には、負けました。
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2544人が本棚に入れています
本棚に追加