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「あのっ!!」
あたしが1人で廊下を歩いていると、急に後ろから聞こえた声。
不思議に思って振り返ると、女の子が奥の角を曲がった所に居る人に声をかけたらしい。
声を掛けられたって思った勘違いなんて、自意識過剰みたい、と1人心の中で笑う。
そう思い、また歩き始めようとした時―…。
「好きですっ」
と、またしても聞こえた声。
当の本人は、あたしに全く気付いていない。
まさかこんな所で人の告白聞くとは思わなかったな。
2人に気付かれないように、こっそり歩き出した。
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