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「健さん…」
次にあたしの耳に入って来た言葉によって、あたしの体はぴたりと止まってしまった。
その後にも、いろいろと話し声は聞こえたけど、あたしの頭には入ってこない。
しばらく立ち尽くしていたら、さっき告っていたらしき子が泣きながらあたしの前を走っていった。
フラれちゃったんだ…。
少し安心してしまった頭をブンブン振る。
あの子は頑張って自分の気持ち伝えたんだから、そんな事を思うのは悪い。
「何人の告白盗み聞きしてんだよ。」
聞きなれた声がして振り返るとさっき告られた本人が立っていた。
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