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バン!!
大きな音を立ててスタジオに入っていく。
「ごめんなさい、遅くなりました。」
「あや美さん~。心配したんですよ。」
そう言ってあたしの後輩の板倉愛美があたしに抱き付いてきた。
学校でも同じクラスで仲良くなった。
凄く可愛いから、時々羨ましくなっちゃう。
「あや美、何で遅れたの?」
怖い声で言ってきたのは、あたしのマネージャーの池月さん。
怒らせると怖いけど、あたしのお姉さん的存在で、大好き。
「遠回りして来たら、変な方に行っちゃって…。ごめんなさい。」
それが咄嗟に出た嘘。
間違っているわけじゃないけど。
「まあ、まだ撮影始まらないから、気を付けるのよ。」
「はあ~い」
そしてみんなに謝ってから気付いた。
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