女々しいヤツって嫌い。だから、あたしはあたしが嫌い。

2/12
2699人が本棚に入れています
本棚に追加
/416ページ
 ねえ、誰か教えてよ。好きな人ってどうやって忘れられるの?  3年でのクラス分けに関係する学年末テストがいよいよ始まる。  バカ男、南陽司はあたしがスタバにいるってわかってから、こっちが勉強してるってのに、いちいちからんできて、ホントにウザかった。あんだけ手酷くあしらったのに話しかけてくるなんて、どんだけ図太い神経してんのよ。  場所を変えようかとも思ったけど、あんな奴のせいでせっかく居心地のよかった場所を変えるとか、なんかムカつくし。ひたすらシカトし続けた。  ただでさえ勉強っていうストレスを抱えてんのに、あのf男のせいでストレスは倍増。これでテストの点が悪かったら、マジあの男をこの世から消す。  そんなストレスに追い回される日々を過ごして、焦っていた気持ちも、いざテストが目の前に来ると、もうどうにでもなれと諦めがつくってもんで。  テスト1日目は結構手ごたえがあった気がする。まあ、教科の中でも得意のうちに入る英語だったからっていうのもあるけど。  テスト期間の間はいつもより早く学校が終わる。お昼前に終るから、テストの後は学校に残って、麻美や梨佳とお昼を食べて、明日のテストに備えて復習。  なんか、もう明日なのに足掻いても仕方ないって感じで、あたしは見直す程度だけど、麻美達はヒーヒー言いながら、テスト範囲のプリントや教科書と睨めっこ。  あたし達以外にも学校に残って、そのままテスト勉強をする奴らも結構いた。まあ、みんなこんなに早くに学校が終って、家に帰ってもどうせ勉強しないって自分でわかってるから、こうしてわざわざ残ってやってんだろう。
/416ページ

最初のコメントを投稿しよう!